「見込生産」と「受注生産」の身近な例

2019年 06月27日

もはや、私たちの生活になくてはならないものの1つと言っても
過言ではない存在である「ファストフード」。
安くて、早くて、美味しくて、と三拍子揃っており、
毎日忙しく動き回る日本人にとって、とっても有難い存在ですよね。

ファストフード、と一口に言っても、今では様々なジャンルのお店ができていますが、
やはり1番に思い浮かぶのは、ハンバーガーショップではないでしょうか。

最近ではセットで2000円を超えるような高級バーガーなども多くなっていますが、
やはり「マクドナルド」と「モスバーガー」の2ブランドの強さは相変わらずです。

アメリカで大人気だったマクドナルドが日本に初出店したのは、
今から50年近く前の1971年。銀座のど真ん中に1号店はオープンしました。
当時はイートインスペースはなく、テイクアウト専門だったのだとか。
そしてその1年度の1972年に、モスバーガー1号店が東京の板橋区成増にオープン。
マクドナルドとの差別化を図るため、高価格、高品質という路線を選んだそうです。

味の好き嫌いなどはもちろんあるとは思いますが、
もしも2つのお店が並んでいたら、皆さんはどちらのお店に入りますか?
恐らくですが、時間があまりなく、パパッと食べてしまいたい時にはマクドナルド、
少しゆっくり食事の時間を楽しみたい、という時はモスバーガー、
と自分の持つ時間と相談してお店を決めるのではないでしょうか。

実はこの二つのお店には、生産管理の違いが隠れているのです。
マクドナルドは、カウンターで注文すると特別なメニュー以外は
ほぼ支払いを行なったその場でトレーに乗せてくれますよね。
これは、マクドナルドがある程度どんな注文が来るのかを予測を立てた上で、
売れ筋の商品に関してはあらかじめ調理をしてスタンバイをしているということです。
こうした生産方式を「見込生産」と呼びます。

反対にモスバーガーは、カウンターで注文をすると番号の書いたプレートを渡され、
テーブルで商品が到着するのを待つスタイルですよね。
これは、注文を受けてから商品を勝利しているからであり、
こうした生産方式のことを「受注生産」と呼びます。

先ほども触れましたが、どちらが良いのか、というのは
その時のシチュエーションによって変わってきます。
ですので、意識せずとも皆さんどちらのお店の特徴も分かった上で、
お店選びをしているのではないでしょうか?
「生産管理」と聞くと少し難しく捉えてしまいがちですが、
以外にもこんな身近な選択にもその特徴が隠れていて、
しかも私たち自身もその特徴を捉えており、自分で選択をしている、
という事に少し驚いてしまいますよね。

このように、私たちの生活の中には様々な「生産管理」が溢れています。
少し意識して見るだけで世界は変わって見えるはず。
ぜひ次にこの二つのお店に行く事があったら、生産管理の違いを少し考えながら
商品を待ってみてはいかがでしょうか。

(via 生産財マーケティング.com)

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