営業初心者向け!「概算見積書」と「正式見積書」の違いを解説

2020年 07月24日

社会人の皆さまは会社で「見積書」を作成しますか?
新卒の方や、営業職が初めての方は、名前や大体の意味を知っていてもきちんと理解していない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

見積書とは、受注側が製品やサービスの金額・数量・工程などを、発注側に提示するための書類です。
発注側はその見積もり内容を検討して、「この数量だと予算を超えてしまうからもっと少なく発注しよう」といった発注の判断を行います。

そして見積書には大きく分けて「概算見積書」「正式見積書」の種類があります。
これらの正確な違いを理解していないと、突然「概算見積書を出して」と言われたときに焦ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

今回は「概算見積書」と「正式見積書」の違いについて解説したいと思います。

精度の差に違いがある?「概算見積書」と「正式見積書」の違いとは

これらの種類は精度の差によって大きく二つに分けられます。

最初に分かりやすい例で例えると、198円のりんごを10個発注する場合、
「概算見積」の金額は2,000円(約200円×10個)
「正式見積」の金額は1,980円(198円×10個)
となります。

それでは各々詳細を見ていきましょう。

概算見積書

見積もり時に必要な数量や工程を踏まえ、概ねの金額として提示するのが概算見積書です。目的や用途に沿った形で見積もりをし、金額の精度は−25%から+50%と言われています。

また、概算見積書のほかに「超概算見積書」といったプロジェクトの初期段階で費用を大まかに把握するために使われるものもあります。
こちらの見積もり額の精度は-50%から+100%と言われ、場合によっては多額のブレが発生する可能性があります。
主に「使用するサービスがいくらなのか」「開発予算はどの程度必要か」「規模感を測りたい」といった理由から希望する方がいます。

受注側の営業担当者にとって、概算見積書の金額は、契約を取るために「利益を抑え、他社よりも安い金額で見積もる」くらいの気持ちで提出すると良いでしょう。
発注側の会社はできる限り予算を抑えたいと考えるのが自然ですからね。

※このとき、他社の見積金額を聞いてしまうと「談合」という犯罪行為になってしまうので、充分気を付けましょう。

正式見積書(確定見積書)

概算見積書をもとに、作業内容や工程、単価、数量、ページ数など、できる限り正確に金額を提示するのが正式見積書(確定見積書)です。 見積もり額の精度は-5%から+10%といわれています。

この段階では作業分担やスケジュールも大枠で決まり、正式な発注、契約となる場合がほとんどです。
「確定」といっても実際の作業段階で変動してしまう数字も出てくる可能性がありますが、わかる範囲で細かく記載しておくことで、トラブルの防止にもなります。


営業担当者にとって「見積書の作成」は大きな仕事となります。
概算見積書を間違えると契約が取れず、正式見積書を間違えると大きなトラブルに発展することもありますので十分に注意しましょう。
金額で悩む部分や不安なことがある場合は、迷わず上司や同僚に相談するようにしてくださいね!

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