品切れ、過剰在庫を防ぐ生産計画の立て方

2020年 10月30日

皆さんの会社では商品の在庫の管理方法や製造数について決まりはございますか?

中小企業において、商品の品切れや過剰在庫は会社の経営に直結するため、生産計画の立て方は慎重に行われるべきです。
適切な在庫管理をするためにきちんとデータを分析したうえで生産計画をつくることが重要になります。
今回は品切れや過剰在庫のよくある原因や対策についてご紹介したいと思います。

なぜ過剰な在庫や欠品が生じるか

近年、個人の嗜好の多様化や新型コロナウイルス感染症の拡大により、商品の売れ筋を予測するのが難しい時代になっています。
冒頭にも記しましたが、過剰在庫は経営に大きく影響します。
生産した製品が売れ残って販売できないと、価格変更の見直しや保管費用、金利等の発生に繋がり、売り上げが予測のラインから落ちてしまった結果資金繰りの悪化を招く場合があります。
その一方で欠品を起さなければもっと利益を上げられたということもありますので在庫の管理は本当に難しい課題です。

在庫を持つ理由として、一般的に以下のような場合があります。
・お客様が希望する納期に間に合うように、余裕をもって生産した
・販売の機会損失を防ぐために、在庫に余裕を持って生産した
・工場の能力を超える需要の情報や予測があるので、前倒しで生産した
・まとめ発注するお客様に応えるために在庫を持つ

対して欠品が発生する理由としては
・需要変化で現場が混乱し、必要な材料が不足している
・生産までの工程が多く、必要なタイミングで供給できない

などが考えられます。

ここで大切なのがお客様の出荷要求を分析することです。
次は生産計画の立て方をご紹介します。

データを分析して生産計画を考える

出荷のバラツキを分析する

売れ筋商品の出荷量のバラツキを月別で確認できるグラフを作成し分析しましょう。
年に一度の大量発注などがある場合、原因を営業に調査してもらうと次回以降の生産計画が立てやすくなります。

量に応じた生産計画を立てる

売れ筋製品は、平準化生産と呼ばれる毎日平均化して生産する方式を考えてみましょう。
日々の出荷量のバラツキが多少あったにしても、生産するロットの数量を一定にすると材料も低在庫に抑えられ、工程の仕掛りも少なくできます。
また顧客の急な要求にも対応がしやすくなります。
あらかじめ設定在庫を決めておき、決めた在庫量以下になったら生産を指示する仕組みをつくると過剰在庫や欠品の可能性が減ります。

生産計画の担当者になった場合、イレギュラー発注時の管理に細心の注意と時間を掛けることが重要です。
そのような事態に備え、出荷数と製造数を確認できる資料を用意し、普段から分析を行っていきましょう。

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