横浜フォント「濱明朝」発売!
2017年 09月08日
みなさん、「横浜」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
港、古き良き風景、洗練された、おしゃれな街…
そんなイメージがやはり多いのではないでしょうか。
実際、そのイメージに違わない新旧の文化が入り混じる、とても魅力的な街です。
そんな!横浜のイメージした「フォント」が登場したこと、ご存知でしょうか。
その名も「濱明朝」です。
(via Type Project)
これがその「濱明朝」です。いかがですか?
明朝体をベースに、横浜の港を往来するフェリーや水平線をイメージした
ほっそりとした横線に対し、海上から望む建築群を表現した、
どっしりとした縦画の太さを持たせています。
縦画と横画の対比を際立たせることで、都市としての幅の広さや、
新しいものを取り入れていくといった横浜の懐の深さを表しているそうです。
また欧文は港の風にはためく旗や錨という港らしさをイメージ。
漢字との調和を考慮したモダンローマン体を採用しています。
この濱明朝のプロジェクトは、2009年からタイププロジェクト(東京都練馬区)が
都市フォントプロジェクトの一つとして開発してきたもの。
これまでにも名古屋の「金シャチフォント」と東京の「東京シティフォント」
の二つが発売されています。
濱明朝は、開発にあたって行われたフィールドワークを通じて得られた横浜のイメージ、
そして開港150周年を機に行われた市民参加のブランディング事業で出された
2000件以上の言葉が参考にされたそう。
そこではやはり「おしゃれな街」「歴史とともにある港」「伝統と新しいものとの共存」
といったキーワードが出てきたそうです。
開港以来、新しい風が港を通してまちに運ばれ、
元からあるものと交じり合って育まれてきた風土の横浜。
そんな魅力が、この濱明朝のデザインにはぎっしり詰まっているのです。
現在、この濱明朝は馬車道商店街協同組合の150周年記念ロゴタイプや、
大佛次郎記念館、横浜市電保存館 しでんほーるのサインなど、
市内での採用が広がってきています。
横浜にお越しの際には、ぜひ「濱明朝探し」をしてみてくださいね!
(via Type Project)