良いリーダー、悪いリーダーの見分け方
2017年 12月25日
集団で物事を動かすとき、どうしても必要になってくるリーダー。
幼い頃の遊びの中心人物、学校での学級委員、仕事でのプロジェクトリーダーなど、
年を重ね、様々な経験を積んでいくと、リーダーにも
良いリーダー、悪いリーダーが居るということがわかってきます。
しかし「なんだかやり易いな」「なんだかやり辛いな」というような事は感じても
具体的に何がどう良いのか、悪いのかというのははっきりとわかっている人は
少ないのではないでしょうか。
そこで今日は「要注意リーダー」のチェックポイントを挙げてみようと思います。
・忙しいアピールが多い
実際に忙しいのは仕方がないことですし、
それだけ充実しているという事を伝えたいのかもしれませんが、
徹夜や休日出勤などの加重労働を自慢げにアピールするリーダーにはご注意。
ただ作業の見積もりが下手であるという事を露呈していますし、
なにかトラブルがあった際に「忙しいこと」を理由にしてしまう危険性をはらんでいます。
・成果物を出さない
リーダーとは指示をしているだけでいい、という考え方をするリーダーが稀にいますが、
それはリーダーではなくマネージャーです。
プロジェクトを進めていくにあたって、企画書を作ったり仕様書を作ったり、
進捗を確認したりという細かな仕事が沢山発生します。
これらを見て批判するのはとても簡単ですが、実際に作るとなると大変なもの。
このようなものを批判するだけで自らは少しも手を出そうとしない人には要注意です。
・距離感が近すぎる
プロジェクトを進めていく際、仲が悪いよりは仲が良い方がいいですが、
距離感が近すぎて馴れ馴れしいのは、危険です。
仕事における信頼関係はそれぞれが受け持つ役割と専門性への敬意の上に成り立つもの。
距離感の近すぎるコミュニケーションをはかっているとそれが「甘え」になり、
一時的に誰かに無理をしてもらう際に「甘える」ことで頼るようになってしまいます。
・プレッシャーをかけすぎる
現在、世間では#metooというハッシュタグと共に
セクハラ・モラハラの告発が相次いでいますが、
「リーダーは偉いわけでもなんでもない」ということをみなさん覚えておきましょう。
プレッシャーをかける行為の背景には、
納期や業績に対するリーダー自身の不安があるとは思いますが、
プロジェクト全体の納期や業績と個々のタスクは本来は別のものです。
プレッシャーをかけると人は萎縮してしまう生き物です。
自身の不安をプレッシャーという形で責任転嫁してしまうリーダーは
能力の低さを示しているようなものです。ご注意を。
・過去の業績を誇る
プロジェクトの成功は一人の力で成し遂げられるものではありません。
リーダーの能力、メンバーの能力、組織としての相性や外部からのサポートなど、
それぞれの要素がとても大切になってきます。
プロジェクトが高度であればあるほど、どの要素も無視できないものです。
過去に凄い業績を達成していたからといっても、
実はサポートしてくれる人に恵まれていただけだったり、
実は影のリーダーが別にいた、なんてことはよくある話。
優秀なリーダーはプロジェクトが生き物であることをよく知っているので、
過去の話を簡単に自慢したりはしないのです。
と、ここまで要注意リーダーのチェックポイントを挙げてきましたが、
では反対に良いリーダーの特徴とはどんなものなのでしょうか。
それは「礼儀正しく丁寧、そして常に謙虚な人」です。
もちろん、人間はみんな完璧ではありません。
現在は良いリーダーでも、過去には上に挙げたような
要注意ポイントを持っていた人もいるはずです。
しかし、様々な経験をし、現実を知っていくと、
自ずと礼儀正しく謙虚になっていくものなのでしょう。
優秀なリーダーというのは、一見とても穏やかな人が多い印象があります。
ダメなリーダーについていかないようにすると共に、
自らがダメなリーダーにならないように注意していきたいですね。
(via ストレスフリーなプロジェクト管理術)