製造エラーが価値になるものって?
2018年 03月13日
「製造エラー」「製造ミス」
−−−−製造業に関わったことがあれば、
見聞きしただけで肝が冷えるような気持ちになる、
そんな人が大半なのではないでしょうか。
製造エラーによる商品回収のニュースなどは、
きっと他人事として流せない人も多い筈です。
しかし、本来あってはならないそのエラー商品に、価値を見出す人もいます。
それは、コレクター。
希少価値を求めるコレクターの方にとって、エラーは魅力的な価値になります。
そんな「製造エラー」が価値となる、一番有名で大きな市場をご存知でしょうか。
とても身近にあり、日本に住んでいれば恐らくみんなが手にしている生産品…
そう、貨幣です。
日本の貨幣は造幣局で製造されていますが、稀に製造ラインの不具合によって
エラーコインが生じることがあります。
恐らく目にしたことがある人は少ないと思いますが、
50円玉の穴の位置がズレていたり、印刷がきちんとされていなったり…
そんな硬貨は「エラーコイン」と呼ばれ、
通常の数倍から数百倍のプレミアがつくのだそうです。
価値はエラーの種類によって異なり、珍しいものほど高値で取引がされます。
例えばこんな50円玉。
(via トレンドネットインフォメーション)
なんと50円玉にはあるはずの穴がありません。
こちらは値段が20万円以上、
状態が良いものだと30万円以上のこともあるのだそうです。
こちらもちょっとおかしな50円玉。
(via トレンドネットインフォメーション)
中央に空いている筈の穴が、ズレています。
こちらはズレが大きくなればなるほど、発行年が新しくなればなるほど
値段が高くなる傾向があるそうで、高いもので20万円以上の価値があるそうです。
お次はこんな100円玉。
(via トレンドネットインフォメーション)
見ているとなんだか酔ってしまいそうな、
というか自分が酔っているのかと心配になってしまう100円玉です。
こちらは「影打ち硬貨」と呼ばれ、一度刻印されたコインにさらにもう一度別の硬貨が
重なって刻印されてしまい、両面とも同じ刻印となってしまっています。
こちらもとても価値が高く、10万〜20万円で取引されているそうです。
最後に、かなり大胆な5円玉をご紹介します。
もはやこれが5円玉なのかどうなのか、かなり怪しい5円玉です。
印刷プレスのミスによって印刷がズレてしまっています。
こちらは平均して数万円〜数十万円での取引が相場ですが、
なかには200万円を超える金額で取引されたものもあるのだとか。
いかがですか?エラーコイン、なかなか面白い世界ですよね。
しかし最近オークション等に出品されているエラーコインには偽物も多いそうで、
エラーコインの鑑定書なんてものもあるのだとか。
本来はエラーであってはならないもの。
しかしそこに価値が生まれ、
さらにそれの偽物を作る人も現れたり、
本物のエラーであることを証明する鑑定書が発行されたりと、
よく考えてみると不思議なエラーコインの世界。
普段、自分が何気なく手にしているお金にも
もしかしたらエラーコインが紛れていることがあるのかも。
今日はひとまずお財布をチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
(via トレンドネットインフォメーション)