「新型コロナウイルス」に対する4つの支援策とは?
2020年 04月15日
皆さん、体調を崩さず健康に過ごせていますでしょうか?
現在世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスは、3月24日時点で全国36万人、日本国内では900人を超える感染が発表され、今日現在収束の見通しが立っていません。
外出の自粛・大型イベントの自粛等で経済に深刻な影響が出ており、経営に支障が出る企業も激増しています。
こうした中、中小企業の資金繰りに関する相談が急増していて、各地に設けられた相談窓口には5万件に近い相談が寄せられているようです。
今回は、そういった中小企業の資金繰りに関する制度など、経済産業省関連の4つの支援策(令和2年3月11日11:00時点)のご紹介します。
1.資金繰り支援:セーフティネット保証4号・5号、セーフティネット貸付
セーフティネット保証とは経営に支障が出ている中小企業に一般保証とは別枠で保証を行う資金繰り支援の制度です。
前年同月比で売上が5%以上減少または20%以上減少で、それぞれ借入金の80%または100%を保証してくれます。
登記先の市町村で認定申請し、金融機関や保証協会等で融資を申し込みできます。
※製造業の中小企業とは、資本金が3億円以下または従業員が300名を以下を指します。
セーフティネット貸付は低金利融資の制度です。
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、売上高が5%以上減少の条件が緩和され、「影響が見込まれる企業」も融資対象となっております。(2月14日時点)
こちらは、日本政策金融公庫が窓口となります。
2.補助金:生産性革命推進事業(ものづくり補助金など)
ものづくり補助金は、3600億円(3年分)が予算化されています。
中小企業であれば、補助率1/2で上限が原則1,000万円となっています。
令和元年度補正予算分については、一般型の募集が3月10日より開始され、3月31日までが締め切りとなっています。
ネットでの申請に変更になっていて、GビズIDプライムと言うアカウントが必要になりますので、利用登録を事前に行う必要があります。
また、ものづくり補助金は、通年公募(3年間)となっており、約3ヵ月おきに締切を設けております。
今月、間に合わない場合は、次回募集のための準備や投資計画を立てておきましょう。
また、新型コロナウイルス関連では、感染症の影響を受けながらも生産性向上の取り組み事業者へ「加点審査」される措置が発表されています。
ものづくり補助金は他2つの補助金と併せ、生産性革命推進事業という名称になり、管轄が中小企業基盤整備機構へ変更となっています。
3.助成金:雇用調整助成金 (特例措置)
雇用調整助成金は、経済的理由で従業員に対し一時的休業などを行い雇用の維持を図る場合、その休業手当の一部を助成する制度です。
こちらは、中小企業に限らず、大企業でも対象となります。
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた特例措置が発表されており、サプライチェーンなど部品調達の影響を受ける場合等も対象となります。
通常は売上高等が10%以上の減少が3ヵ月間継続している事を前提としますが、これを1ヵ月へと短縮させて助成の対象としています。
こちらは、厚生労働省管轄の助成金となります。
4.その他 輸出入手続きの緩和等
新型コロナウイルスの流行に伴う輸出入の遅延等に対し、手続きなど期間延長が発表されています。
輸入:輸入承認証や関税割当証明書などの有効期限の延長手続きが申請可能。
輸出:輸出許可証や輸出承認証などの有効期限や履行期限の延長が申請可能。
これらは、経済産業省の貿易経済協力局貿易管理部が問合せの窓口となっています。
今後、さらなる支援策などが発表される可能性があります。
全世界で経済的にも大変な時期ですが、だからこそひとりひとりの感染予防行動が大事になると思います。
皆さんも手洗い・うがい・アルコール消毒など、日頃から心がけていきましょう。