「オペレーター」or「プランナー」or「診断士」?生産管理の資格の種類

2020年 06月26日

生産管理は、経営計画や販売計画に基づき生産を計画し、製造工程全体を総合的に管理するお仕事です。
製品やプロジェクトのコストや品質に問題が無いか、在庫の過不足はないか、納期までの進捗に遅れが発生していないかなど…
「ものづくり」の場において舵取り役ともいうべき大事なポジションです。

今回は生産管理の仕事に直結する資格についてご紹介いたします。
生産管理のお仕事に興味がある方、もしくは生産管理のお仕事をされていて資格を取りたいと考えている方はぜひご覧ください。

生産管理に重要な3種の資格

生産管理の資格は大きく分けて「生産管理オペレーション」「生産管理プランニング」「中小企業診断士」の3つがあります。
生産管理オペレーション・生産管理プランニングは中央職業能力開発協会による厚生労働省後援の職業能力評価試験、中小企業診断士は中小企業診断協会による国家資格のひとつです。

生産管理オペレーション

生産管理オペレーション資格を取得することによって、設備管理や資材、物流管理に関する知識を体系的に理解することができます。
生産管理業務としては生産工程以外の分野の知識となりますので、周辺知識という位置づけですが、実務を行う上で生産工程の効率化に大きな影響がある重要な知識です。
もちろん、知識として学んだだけでは活かしきれない部分も多く、実務の中で経験を積んでレベルアップを図る必要はありますが、業務スキルのレベルアップへの短縮の役に立ちます。

生産管理オペレーションの試験範囲は大きく分けて以下の8つです。

・作業管理
・工程管理
・設備管理
・資材管理
・在庫管理
・運搬管理
・物流管理
・品質管理

そのほか「原価管理」、「納期管理」、「安全衛生管理」、「環境管理」等があります。

生産管理プランニング

生産管理プランニング資格は、工場の生産システムや生産計画といった具体的な生産管理業務部分に関わる資格です。
効率的にラインを組み、生産能力を無駄なく活かす生産計画が策定できるようになれば、製造業の経営の役に大きく立てるでしょう。

生産管理プランニングの試験範囲は大きく分けて以下の6つです。

・生産システム・生産計画
・品質管理
・原価管理
・納期管理
・安全衛生管理
・環境管理

生産工程以外の周辺分野の知識という位置づけである生産管理オペレーションに比べ、直接的に生産管理業務の役に立つことが期待できます。

中小企業診断士

中小企業診断士は経営コンサルタント資格であり国家資格の1つです。
そのため難易度も高く、資格取得のためにはかなりの勉強時間を要するのが一般的です。

中小企業診断士の試験範囲広くは、経営全体に及びます。
そのため、生産管理だけではなく、営業業務がわかる販売管理経営情報システム、決算書を理解するための財務会計、さらには企業経営理論企業法務についても学ぶ必要があります。
この資格を取得すれば、生産管理業務を経営者の視点から見ることができ、レベルの高い業務が遂行できるようになることが期待できます。

生産管理オペレーション・生産管理プランニングの合格率は3級で約50%、2級で約40%程度です。3級でも合格者は半分程度の為、「受験すれば誰でも受かる」ような簡単な試験とは言えません。
中小企業診断士に至っては合格率が15~25%程度と低いため、過去問などの対策をしっかりやっておく必要があります。



上記3つの資格はどれも生産管理を基礎から学び、現場でスキルを磨きながらチームを引っ張っていける資格です。毎日の仕事はもちろん、会社からの信頼獲得やキャリアアップに役立てることができます。
生産管理の仕事に興味がある方、すでに職種に就いている方は知識の確認として受験してみるのもいいかもしれませんね。

その他のコラム一覧

DOWNLOAD

資料ダウンロード

RECRUIT

採用サイトはこちら