58年の歴史に幕。横浜文化体育館の歩み

2020年 09月15日

JR関内駅からほど近くにある「文体」の愛称で親しまれる横浜文化体育館
ここではこれまでに数々のスポーツ大会が開かれたこともあり、横浜市民にとっては馴染みのある場所なのではないでしょうか?
1962(昭和37)年に開館したこの施設ですが、老朽化のため58年の歴史に幕を閉じ、先日2020年9月6日に閉館しました。

今回はスポーツの大会やミュージシャンのコンサートで多くの人を楽しませた横浜文化体育館のこれまでの歩みについてご紹介したいと思います。

横浜文化体育館の歴史

横浜文化体育館は、横浜港開港100周年の記念事業の一環として建設され、1962(昭和37)年の5月11日に落成式が行われました。
落成式の際に行われたオープニングイベントでは、歌謡ショーや、東京放送管弦楽団による演奏などが行われ、6000人の市民でにぎわったといいます。

その後1964年には東京オリンピックが開幕。

聖火ランナーが体育館前を通過した際には、日の丸の旗を持った観客が大勢つめかけたといいます。

また、横浜文化体育館ではバレーボールとバスケットボールの予選が行われました。
特にバレーボールチームは当時、「東洋の魔女」と呼ばれる強さで人気を博し、1セットも取られることなく予選を通過して見事金メダルを獲得しました。
当時のことを覚えている方にとっては印象深い出来事だったのではないでしょうか?
現在では歴史の教科書にも載っている出来事です。

この頃から各スポーツの大会が数多く開催されるようになり、武道大会のほか、レスリングやボクシング、ハンドボール、バドミントンなど、さまざまな種目の国際大会が行われました。

そしてスポーツ大会の利用の他にも、クイーンなどの海外アーティストや美空ひばりさんなど410組を超えるアーティストのコンサート会場として利用されてきました。
1989年に開館した横浜アリーナや1998年に開場した日産スタジアムなどの影響で大規模な音楽コンサートが可能になると、残念ながら横浜文化体育館でのコンサートの数は減ってしまいましたが、横浜にゆかりのある「ゆず」さんなどのアーティストはここ5年以内でもコンサートを開催していたようです。

横浜市民に愛されてきた文体。
施設としての役割は終えてしまいましたが、皆さんの思い出として残りますように。
58年間お疲れ様でした。

その他のコラム一覧

DOWNLOAD

資料ダウンロード

RECRUIT

採用サイトはこちら