製造業における生産効率を上げるための5つのヒント

2021年 02月17日

ものづくりの現場では、生産性や効率を上げることが大きな命題となっています。
ひとつには、少子高齢化に伴って労働人口の減少という現実があります。
また、国内市場だけでなくグローバルな競争の激化も問題です。
こうした環境の中で、ものづくり企業として成長していくためには、生産効率を向上させていくことが重要です。
ここでは、生産効率を上げるための5つのヒントをご紹介します。

ヒント1  業務プロセスを見直していく

業務のプロセス管理を見直し、改善していくことが効果的です。
つぎの3点をチェックしてみましょう。
・製造の手順はいまのままで問題がないか
・昔からの習慣を守ることでムダな手間が発生していないか
・生産ラインで、誰がどんな作業をしているのかを把握できているか
業務プロセスを改めて見直すことによって、製造プロセスの改善はもちろん、社員の意識向上にも役立ちます。

ヒント2  データの見える化を実現する

ものづくりの現場には、視覚化できていないデータが点在しています。
これを数値化することで生産効率のアップを実現できるケースもあります。
見える化によって、製造ラインの中でムダが発生しているポイントが分かり、改善方法を考えることが可能となります。
また、現場で長年働いている熟練作業者は蓄積した「カンやコツ」を持っていますが、それを数値化できれば作業内容の改善にもつながります。
見える化によって、製造機器の稼働状態はもちろん、作業員の健康状態や労務状態も管理していくことができます。

ヒント3 ムリ・ムダ・ムラを洗い出す

製造の現場では、いつの間にか「ムリ・ムダ・ムラ」が生じてしまっている場合があります。これを洗い出して改善していくことで生産効率を向上できます。
次のような点を見直してみてください。
・伝統的な慣習があるが、それは本当に製品の生産に必要不可欠な動きなのだろうか
・待機時間や作業時間などが長すぎる作業はないか
・人のスキルによって作業時間に大きな差が生まれていないか
・ムダで硬直的なルールや意味のない報告義務などがないだろうか

これらを見直すことで作業を迅速化・円滑化することができます。また、見直しによって自動化できるポイントも見つけることができます。

ヒント4  管理システムや効率化のツールを導入する

生産現場に適した管理システムや業務効率化のためのツールを導入することも、生産効率のアップに効果的です。
AIやIoTを活用した管理システムでは、「機械の故障や故障予知」「稼働状況の調整」「在庫や出荷の管理」などを自動的に行ってくれます。
これによって、生産効率を大きく向上させることができます。
さらに、オンラインで経営に必要なデータの算出や管理を行うツールもありますので、併せて活用すれば、さらに効率がアップします。

ヒント5  生産設備のレイアウトを最適化する

ものづくりの現場では、長年の慣習で設備が配置されている場合があります。
もう一度、原点に戻ってレイアウトを見直し、最適化していくことで生産効率のアップを実現できます。
現場のレイアウトは、多くは生産形態を重視して配置されています。
これを作業者の側からの視点で見直してみるとムダが分かり、最適な設備レイアウトに改善できる場合もあります。

生産効率のアップにつながる効果的な方法を知り、実行していくことで生産性を向上させていくことができます。
ここでご紹介した5つのヒントは、いずれも、ものづくりの現場を既成の概念にとらわれずに、白紙の状態で冷静に見直していくことが原点となります。
作業者ファーストの視点で見直すことで、生産効率の向上につながる発見が出てきます。
また、従来の慣習にとらわれずに、思いきった自動化・システム化を進めることで、生産効率を大きく向上させることができる場合もあります。
ぜひ、ご参考にしてください。

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