横浜のご当地ラーメン「タンメン」をご存知ですか?
2021年 03月05日
横浜のラーメンというと、「家系ラーメン」を思い浮かべる方も多いと思います。
でも、実は、横浜のご当地ラーメンは「タンメン」なのです。
古くから横浜に住んでいる方は、横浜でラーメンと言えば「タンメンだよ」とおっしゃいます。
横浜「タンメン」のルーツは満州
横浜「タンメン」は、昭和30年頃に、当時は横浜の中心的繁華街であった野毛に開店した3坪でカウンター9席の小さなお店「横濱一品香」からはじまったとされています。
「横濱一品香」の創業者が、戦後、満州から引揚げてきた料理人の作った家庭料理をヒントに日本人向けに味を改良。横浜「タンメン」を生みだしました。
中国では、骨や肉を煮詰めて作ったダシ汁を「湯(たん)」と呼んでいます。
そこで「横濱一品香」では、塩味のダシ汁に炒めた野菜を加えて仕上げた麺を「絶品たんめん」と名付けて売り出したのです。
当時、ラーメンの値段は30~40円が相場でしたが、「絶品たんめん」は50円で売り出されました。
このメニューが人気を呼び、「タンメン」は横浜の特徴的な麺文化のひとつとなり、現在にいたっています。
横濱一品香の「絶品たんめん」人気のヒミツ
一品香のタンメンは、平打ちの太麺、塩味の中華スープ、たっぷりの野菜(白菜・もやし)が特徴です。
何よりも、炒めた野菜の香ばしさが、多くの人々を魅了してきました。
他のお店では、野菜としてキャベツを使うことが多いのですが、キャベツは甘味が出てしまうため、一品香では白菜を豊富に使って、すっきりとした旨味を引き出しています。
また、麺は自社工場で製麺した熟成多加水麺を使っています。
この麺は、小麦粉を練る際に多めに加水し、生地を寝かせて熟成させて作っています。
そのため、適度なもちもち感とコシのある食感が楽しめます。
横濱一品香は、横濱駅西口の相鉄ジョイナス地下2階の「ジョイナス店」をはじめ、「港南台バーズ店」「ららぽーと横浜店」など、横浜を中心に11店舗を展開。小笠原の父島にもお店を出しています。
店名 | 横濱一品香 |
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公式サイト | https://www.ippinko.jp/ |
地元で愛されている横浜タンメンの人気店
横浜には、「横濱一品香」の他にも、横浜タンメンを味わえる人気店が何店もあります。
ここでは、その中から地元で人気の2店をご紹介します。
三幸苑(さんこうえん)
1964年から野毛町2丁目にあった「三幸苑」。
50年以上営業を続けてきましたが、店主が高齢のため2016年12月に閉店してしまいました。
そこで働いていたスタッフが「三幸苑」前社長の意志を継いで、2017年に野毛町3丁目に新しく「三幸苑」をオープンさせました。
50年以上の味を引き継いだタンメンと餃子が評判です。
店名 | 三幸苑(さんこうえん) |
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住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町3-135 中屋ビル 1F |
大来(たいらい)
桜木町駅から歩いて3分。
こちらも野毛町3丁目にある街中華のお店で「ちゃるる野毛」の1階にあります。
大来は、TV番組マツコの知らない世界の「タンメンの世界」で紹介されていました。
また、人生最高のレストランという番組で谷原章介さんも紹介していた名店です。大来のタンメンは、たっぷりの野菜とニンニクの効いた鶏ガラベースのスープが特徴です。
店名 | 大来(たいらい) |
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住所 | 横浜市中区野毛町3-160-4 ちぇるる野毛1階 |