生産性向上を目指すには?生産性を高めるポイントを5つご紹介
2022年 08月24日
世の中は少子高齢化社会で働く世代は減少し、工場での人員も不足しています。そんな中で生産性の向上は喫緊の課題です。この記事では、生産性向上を実現するためのポイントを5つご紹介していきます。
生産性とは
生産性とは、企業が効率よく利益を上げられているかを測るために見る客観的な指標の事です。
また、労働者1人当たりの生産性は労働生産性と呼ばれており、労働者が挙げた利益を労働時間や人件費などの「労働力」で割ると数値化できます。
資金や人手、技術、物資などを効率よく活用することで利益最大化し、企業や個々の努力で労働力を最小化させることにより労働生産性は高まっていきます。
生産性を上げる5つのポイント
それでは、生産性を上げるにはどうすればよいのでしょうか。具体的なポイントを5つ紹介していきましょう。
業務を明確化
まず、無駄な業務や昔からやっているからという理由だけで残している非効率な業務プロセスを明らかにしましょう。明らかにしたら、改善効果の高い業務順に並べ具体的な改善案を考えていきます。
1つ1つ紐の縛り目を解いていくように根気よく改善していくようにしましょう。いざ改善してみても、うまくいかないこともあります。そんな時には、現場の作業者や時にはコンサルタントの力も借りて多くの意見を取り入れて改善を実行していくと良いです。
働きやすい環境を作る
社員のスキルや、能力を最大限発揮できる働き方を把握し働きやすい環境を整えるようにしましょう。
社員のモチベーションを上げ、パフォーマンスをアップさせることは生産性の向上に繋がります。
実際の例として、面白いものがあります。それは、姫路市役所が実施したエアコンの設定温度を28度から25度に変えるというものでした。光熱費は約7万円増加しましたが、職員の残業時間が1人当たり約3時間減少し残業代は約4000万円削減できたそうです。
このように環境を整えるだけで、大幅な改善も見込めます。
業務のマニュアル化
働き方改革が推進される中で、時短勤務やテレワーク、有給休暇の取得が多く見られるようになってきました。そのため、必要な社員が必要な時に居ないという場面も多く発生しています。
この状況から、特定の社員に頼った業務の進め方ではリスクが高くなっています。誰でも業務をこなせるようにしておくことは、生産性を上げるのに大きな意味を持つのです。
具体的な取り組みとしては、それを見れば誰でも業務に取り組めるようなマニュアルの作成やルール作りを行うことが挙げられます。業務をマニュアル化することで、人件費の削減につながるとともに生産性の向上、製品の品質を一定に保つ効果も期待できるでしょう。
業務のオートメーション化
近年のIT技術の進歩によって注目されているのが、業務のオートメーション化です。
AIを利用することで、人の手で行っていたことを自動化することも可能になりました。お客様の声をまとめたり、文章の校正をAIに任せたりすることで劇的に人による労働時間を削減することができます。
また、ロボティックプロセスオートメーション(人間のみが対応可能とされてきた作業を人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用して自動化する取り組み)を利用することでパソコンを使った業務をロボットにサポートさせることができます。
業務の外部委託
業務を外部委託することで生産性を改善することも可能です。自社よりもその業務が得意な外部先があれば委託することで、業務の効率化も図れます。
また、社員は一部の業務を委託することでコア業務に集中することができ、重要な業務の質も高めることができます。
逆に生産性を下げてしまう事
逆に生産性を下げてしまうことは、長時間労働とマルチタスクです。長時間労働は、社員の集中力や体力を奪い仕事の質を低下させてしまいます。人間はロボットとはちがい、8時間勤務の中で8時間全て一定の成果を出せるわけではありません。
肉体的にも精神的にも社員を疲弊させてしまうので通常時と同じような商品やサービスの付加価値を作ることが難しくなってしまいます。
また、マルチタスクも生産性を下げてしまう理由の1つです。1つの業務に集中しているときと、3つも4つも業務を抱えている場合では仕事の質はどちらが高くなるのかは明白です。
もし1つ1つの業務量が非常に少ない場合は、業務をまとめることにより生産性向上に繋がる場合もあります。
なるべく、多岐にわたる業務を特定の社員に任せることを避けマルチタスクを発生させないように管理すると良いでしょう。
参考URL 生産性向上とは?簡単に生産性を高める5つのポイントを解説|業務改善ノート | 株式会社TMJwww.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/rpa
姫路市役所 エアコン温度25度で快適かつ効率的に人件費4000万円削減 – はりまじゃーなる (harima-journal.com)