横浜生まれの名字は?

2024年 02月19日

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全国各地でその場所由来の名字を目にすることがあります。

この記事では、そんな名字の中でも横浜由来の名字について紹介していきます。

目次


名字の歴史

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現代のような名字が登場したのは、平安時代後期です。

公家と呼ばれている貴族と武士の名字でルーツは違いますが、どちらも時代背景から自然発生的に生まれました。

公家の名字の成り立ちは、藤原氏族が増え過ぎたことが理由となります。

増え過ぎた藤原氏族はそれぞれを区別するため、自分たちの屋敷のある京都の地名等から家名を付けるようになり、自らもその家名を名字として使うようになりました。

また、武士の名字の成り立ちもそれぞれを区別するために発生しました。武士の名字の場合、公家と違うのは領地を区別するために名字を設定して名乗ることで始まりました。

ただ、名字が発生した平安時代から江戸時代までは特権階級のみが正式的に名字を持つことを許されており、国民全員が名字を持つのは明治時代からでした。

日本における名字の制度の変遷

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明治時代には、庶民でも名字を使用することが許可されましたが、庶民は課税を警戒して名字の届け出を行わず、名字の普及が進みませんでした。

明治4年には戸籍法が制定され、壬申戸籍が編成され、名字の登録が推進されています。

また同年、姓尸不称令が出されて氏と姓が廃止され、名字と実名の表記が定められました。

明治5年には複名禁止令と改名禁止令が出され、さらに明治8年には名字の使用が義務付けられました。

これにより、庶民も必ず名字を使用しなければならなくなり、自分の名字がわからない人は新たな名字を付けることとなります。

日本で1番多い名字は?

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日本で1番多い名字は、佐藤さんだと言われています。全国に約184万人おり、特に東北に多い名字です。

田中さんや山田さんの方が多いイメージもありますが、それは恐らく名前の記入例などで『山田太郎』さんや『田中太郎』さんといった名前が使われていることが多いからでしょう。

ちなみに現在名字は10万種類から30万種類と言われており、親戚くらいしか同じ名字がいないような人もいます。

横浜生まれの名字

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名字は地名やその土地ゆかりのものから取られていることも少なくありません。

ここからは、そんな名字の中から横浜生まれの名字を紹介していきます。

金沢(澤)

金沢(澤)姓は、武蔵国久良岐群金澤邑(現在の横浜市金沢区)の生まれです。

この地域は、北条氏の分家である金沢北条氏の拠点として栄え、北条時政の孫である金澤五郎実泰が金沢(澤)姓を名乗ったことが始まりとされています。

現在、神奈川県には約1000戸以上の金沢(澤)姓が存在し、その約44%が横浜市に集中しています。

一部の資料では、金沢(澤)姓の発祥地が秋田県の金沢(かねざわ)とされていますが、金沢北条氏との関連があることは同じようです。

平子

平子も横浜市発祥の名字であり、武蔵国久良岐群平子郷(現在の横浜市磯子区)で生まれたとされています。

平子は『ひらこ』という呼び名ですが、鎌倉幕府の将軍直属の家臣である御家人平子氏(たいらこし)からきているそうです。

平子氏には謎が多く、その起源については三浦氏や横山氏などと関連が指摘されていますが、決定的な証拠は残っていません。

なお、平子氏は武力によって出世していく武闘派ではなく、戦では後方支援を行い、戦が無い時には領内の統治をする文治派だったそうで非常に長い間領地や農民を戦に巻き込むことなく平和を維持していました。

後に全国に広がっていき、現在では神奈川県や福島県いわき市に多くの平子姓が存在しています。

秋葉と秋庭

秋葉姓は、横浜市戸塚区秋葉町で生まれた名字です。

この名字は、近江国の武士であった近藤氏が敗れた後、秋葉山で感謝の意を込めて開拓した土地に由来している名字です。

また、秋庭姓は三浦氏の一族である義明の子孫が名乗ったもので、三浦氏は源頼義の戦功により三浦半島を治めるようになりました。

神奈川県には約530戸の秋葉姓があり、その約42%が横浜市に集中しています。

その他横浜で多い名字は?

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他の地域では、あまり見られませんが横浜では多く見られる名字としては下記の通りです。

名字 多い地域
入内島 神奈川県横浜市泉区
海老塚 神奈川県横浜市磯子区
桐ヶ谷 神奈川県横浜市南区
草柳 神奈川県横浜市旭区・瀬谷区
久保寺 神奈川県横浜市金沢区・港北区
坂間 神奈川県横浜市戸塚区
露木 神奈川県横浜市戸塚区・瀬谷区
土志田 神奈川県横浜市青葉区
唐戸 神奈川県横浜市都築区
土部 神奈川県横浜市磯子区
三留 神奈川県横浜市都築区
柳下 神奈川県横浜市金沢区
芳垣 神奈川県横浜市金沢区
和内 全体的に分布

また、金子、石川、山手などの名字は横浜の地名や城の名前から取られており多くの人が住んでいるようでした。

特に金子姓は、横浜市港北区にある篠原城址の城主の名を取って金子城と呼ばれていたことから周辺地域に多く存在しています。

横浜という名字は横浜発祥では無い?

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芸能人でも横浜という名字を持つ人がおり、珍しい名字ながら知名度が高いですが実は横浜発祥ではありません。

意外にも由来は青森県にあり、青森県上北郡横浜町で生まれたとされています。

まとめ

横浜発祥の名字は、地名や歴史に起因したものが多いです。

これを機会にぜひ、自分の名字を調べてみてはいかがでしょう。

参考URL
横浜発祥の苗字や横浜で多い苗字はなに? 横浜市民の苗字を徹底調査! – [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト (hamarepo.com)

名字の歴史と由来。自分の名字はいつから始まったのか? | 家系図作成の家樹-Kaju- (ka-ju.co.jp)

日本人の名前の歴史を解説!名字が誕生した背景や制定された法令を紹介 | WeXpats Guide(ウィーエクスパッツガイド) (we-xpats.com)

2023年全国名字ランキング発表! 最も多い名字は佐藤さん、少ない名字は? | マイナビニュース (mynavi.jp)

日本の苗字は何種類ある?珍しい読み方20選も紹介 | WeXpats Guide(ウィーエクスパッツガイド) (we-xpats.com)

法務省:我が国における氏の制度の変遷 (moj.go.jp)

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