あの大ヒットおもちゃ、実は大赤字だった…?

2017年 08月17日

先日、おもちゃ屋さんを通りかかったところ、
とっても懐かしいものを見つけました。

そうです、たまごっちです。
90年代後半、「たまごっち狩り」なんて言葉が生まれるほどの
社会現象にもなった伝説のおもちゃです。
現在でも次々と新しいバージョンが出ているたまごっちですが、
私がおもちゃ屋さんで見つけたのは初代だまごっちを少し小さなサイズで復刻したもの。

(via たまごっち公式ホームページ)

希少価値が高いとされた「白たまごっち」ももちろんありました。
パッケージも当時のままだったので、子供のおもちゃを買うついでに
思わず手が伸びてしまうお父さんお母さんが沢山いそうですよね〜。

そんな大人気商品となった「たまごっち」ですが、
実はあの大ヒットによって45億円もの大赤字を生んでしまった、
ということをみなさんはご存知でしょうか。
調べてみるとそこには、生産管理の難しさがありました。

初代たまごっちは、1996年11月23日に発売されました。
その後しばらくして歌手の安室奈美恵さんがテレビで紹介したことで人気が大爆発。
マスコミの煽りや、グッズ収集ブームとも重なり、
入荷を聞きつけ深夜から大行列ができたり、
たまごっちを持っている人が襲われる事件が起こったりと、異常な人気となりました。
発売元のバンダイはこれまでに経験したことがないブームに大増産を行いましたが、
あまりのブームの凄まじさに追いつくことができず、その間に偽物が蔓延。
やっと生産が追いついた数ヶ月後にはブームが収束してしまっていました。
その結果在庫保管費などが経営を圧迫し、 1999年3月にはメーカー在庫250万個を処分。
60億円もの在庫を抱えることとなり、最終的には45億円の赤字となってしまいました。

あのブームの影に、そんな恐ろしいことが起こっていたなんて…!
涼しい夏がもっと涼しくなってしまうような、背筋がぞっとするお話です…。

しかし現在でもたまごっちは進化し続け、こどもたちにも大人気。
20年近く続くシリーズとなっているのは、本当にすごいことですよね。
今回発売された復刻版は、あの時の悔しさから生まれたものなのかもしれませんね。

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