常設ショールーミング型店舗って?

2019年 02月26日

今年に入り、様々な企業がモバイル決済に乗り出したり、
AI(人工知能)が買い物のサポートをしてくれたりと、
私たちの買い物を取り巻く環境も、めまぐるしく変わってきている印象のある昨今。

その中でも、昨年登場した「常設ショールーミング型店舗」は、
私たちの買い物体験をガラッと変える体験となるのではないでしょうか。
「常設ルーミング型店舗」とは、店舗には商品が豊富にあるのにも関わらず、
商品を買って帰ることができない…という店舗です。
イベントスペースなどではこのような形態も珍しくなくなってきましたが、
ファーストリテイリング社の「GU STYLE STUDIO(原宿)」は、常設の店舗。

商品購入までの流れとしては、店頭で気に入った商品をGUのアプリで
お気に入りに登録し、ECで注文して、自宅または他の店舗、
(サイズによってはコンビニもOK)で受け取り、となります。

お客さん側の立場になると、
ネットでは見れなかった実物のアイテムを見て試着することができる上、
豊富なEC在庫から自分のサイズ、好みの色などを選ぶ事ができるので、
妥協せずに買い物ができるという利点があります。
また、買った商品を運ぶ必要がないので、
その後の予定などを考えて買い物する必要もありません。
届く商品は店頭に並んでいたものではありませんので、
他のお客さんが試着などでも触っていない、未着の商品を買う事ができます。

運営社の立場になると、
店舗に試着見本以外の在庫を置く必要がなく、在庫管理・管理コストが小さくできます。
また、レジや店頭での清算をはじめとした会計処理が不要なため、
その分のスタッフを接客に回すことができます。
商品の陳列スペースも少ないので、通常よりも狭い物件でも出店が可能。
そして何より在庫管理が一括でできるため会社の生産管理が効率的にできる、
という利点があります。

もちろん、これはGUがこれまでネットで事業を拡大してきたという実績があり、
実際に店舗を体験した人の声を見ていくとこの形態の店舗が何店舗もできる、
ということはないような感じがしますが、
何でもネットで帰る時代に、わざわざ店舗に行く理由を考えた時、
買い物をするワクワク感というのは大切になってくるのではないかと思います。
このような新しい取り組みの店舗はワクワクしますし、
誰かと一緒に行ってみたい、そんな気持ちにもさせますよね。
このような新しい取り組みがたくさん広がると面白いですね。

(via agenda note)

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