JIS、ISO、IECって何?品質保証の3つの規格認証制度

2020年 04月24日

神奈川トスバックでは昨年ISO/IEC27001:2013を認証取得いたしました
そこで突然ですが、皆さまは「JIS」「ISO」といった言葉はご存知でしょうか?
既に社会に出て働いている方はご存知の方も多いと思いますが、「取得しておくとメリットがある何らかの規格や認証」とアバウトな知識しかもっていない方も意外と多いのではないでしょうか。

JIS、ISO、IEC。
これらの3つは共通の品質規格のことで、認証を受けるということは「自社の製品やサービスの品質が一定の基準をクリアしている」という証になります。
取得をしておくと企業として公表できるため、顧客からの信頼を得られやすくなったり、ISOのような国際規格は、自社製品やサービスを海外に展開する際にアピールポイントにもなったりと様々なメリットがあります。

それでは、規格認証制度にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、「JIS」「ISO」「IEC」の3つの規格についてご紹介します。

JIS(日本工業規格)

「JIS(日本工業規格)」とは、工業標準化法によって制定されている日本国内の規格制度のことです。
ほとんどの方は製品のパッケージに「JIS」と書かれたマークを見たことがあると思います。

via 「JISマーク」日本工業標準調査会ウェブサイト

JISが定められている製品は多く、日本国内でのビジネスにおいては重要な役割を担っています。

一方で、JISはあくまで日本国内の品質規格なので、海外においては当てはまらない場合もあります。
海外展開を考えている企業はこの後説明するISOやIECといった国際認証規格を検討する必要があるでしょう。

JISが設定されている製品(一部)

土木及び建築…設計、計画、設備、建具など
電子機器及び電気機械…家電製品、電線、ケーブルなど
自動車…審査、検査方法、エンジン、部品など
繊維…糸、織物など
窯業…陶磁器、ガラス製品など
日用品…家具、室内装飾品、食卓用品、台所用品など

ISO

「ISO」とは国際標準化機構(International Organization for Standardization)が制定している国際規格です。
主に電気・電子分野以外の製品やサービスが対象となっています。
クレジットカードの大きさや非常口のマークなど、生活する上で重要なものは世界共通の規格であるISOが定められています。

via 「国際標準化機構」-ウィキペディア(Wikipedia)

ISOが設定されている製品・サービス(一部)

ISO9001(品質)
ISO14001(環境)
ISO 22000(食品安全)
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)

また、ISOは製品の規格をそろえるだけでなく、商品の品質維持や自然環境を守るシステムのルールを作っていくという役割もあり、PDCAを軸としたマネジメントシステムも評価しているという点が大きな特徴です。
PDCAとは手順やルールを明確に定め、システムをより良くしていくための行動で、
 P:Plan(計画する)
 D:Do(実施する)
 C:Check(検証する)
 A:Action(改善する)
という意味があります。

IEC

「IEC」とは国際電気標準会議(IEC)が制定している電気・電子分野の国際規格です。
この会議には、世界約80か国が参加しており、ISOで取り扱っていない電気・電子分野の国際的な規格を制定しています。

具体的には、ロボットに関する電線や、通信ケーブル、光ファイバーケーブルなどがIEC規格の対象となる例です。
これらは国をまたいで共通の規格で成り立っています。

ISOが設定されている製品・サービス(一部)

電力システム(発電、送電、配電など)
エレクトロニクス、半導体
家電製品
医療用電気機器
AV、マルチメディア

これらの認証は会社の信用を得るために取得を目指す企業が多いですが、取得後も品質を維持するため日々努力していく必要があります。
神奈川トスバックは、お客様へご提供するサービスに対し、品質維持を前提とし、更なるクオリティの向上を目指し精進してまいります。

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