伊賀泰代「生産性」
2017年 07月26日
ニュースや新聞などを見ていると、過労死、ブラック企業などの言葉を耳にするのが
当たり前のようになってしまっている、現在の日本。
その実態は仕事とはかけ離れた、ただのいじめのようなものが横行していることが多く、
詳細を目にするたびに胸が痛みます。
ブラックバイトやブラック部活などという言葉まで誕生しており、
問題の根深さは想像以上のものかもしれない…と感じる事も多いですよね。
かつての日本企業は、生産現場での高い生産性を世界に誇ることができていました。
しかし、上記でも触れたようにホワイトカラーの生産性が圧倒的に低いために、
世界から取り残されはじめています。
昨年11月にダイヤモンド社より発売された本「生産性」は、
現在の日本の置かれている状況の中で、必読の一冊なのではないかと感じています。
アメリカに本社を置くコンサルティング会社・マッキンゼーの元人材育成マネージャーである
伊賀泰代氏が記した本書では、
いかに組織と人材の生産性を上げるかが
紹介されています。
「生産性」はイノベーションの源泉でもあり、
画期的なビジネルモデルを生みだす鍵にもなります。
様々な問題を抱える中で、「働き方改革」という言葉を聞く機会も増えてきましたが、
実際にその改革をする際に最も重視すべきものは一体なんなのか。
無駄の削減、コストカットだけではない「生産性」について
多くのことが記してあります。
企業の管理職の方はもちろんのこと、
一個人として読んでも学ぶことの多い一冊でした。
「生産性」についてみんなが学び、生産性をあげることで、
仕事に関わる不幸な事件はきっとなくせるはず…
読みながら、そんな思いも強くさせられた一冊でした。
(via ダイヤモンド社)