寒冷地使用のEV、道内中小企業10社が共同開発
2018年 02月19日
今年は日本各地で記録的な降雪が相次いでいます。
徐々に事態はよくなってきているようですが、まだまだ問題は山積み。
雪解けと共に流れていくことなく、今回の豪雪を教訓に今後同じような事態に
陥った場合の対処法を各所でよく検討してもらいたいですね。
今回の豪雪のニュースなどを見ていると、
もっと中央主導ではないやり方で様々なことが進んでいくと
スムーズなのに…と感じることが多々あります。
そんな中、少し嬉しくなるニュースを見かけました。
→寒冷地使用を共同開発 道内中小企業10社
(via 毎日新聞)
関東地方では商業施設の駐車場に充電スペースを見かけることも
珍しくなくなってきている電気自動車ですが、
寒冷地ではまだまだ問題が山積みなのだそうです。
主な問題は…
・暖房使用時の航続距離
・低温時のバッテリー性能の問題、
・冬道での走行性能
・冬季気象条件下での充電
など。
確かに、雪の降らない&気温が氷点下にはならない地域では
考えなくてもよい問題ばかり。
このような問題に立ち上がったのが、北海道内の中小企業のみなさん。
「寒冷地でも走行可能な電気自動車(EV)」を作ろう!と
北海道内の中小企業10社がそれぞれの技術を持ち寄り、
寒冷地使用の電気自動車「ネイクル タイプ2」を開発しました。
ベースとなったのは、トヨタの1人乗りの超小型EV。
先月開かれた札幌モーターショーにて初公開、デモ走行も行われたそうです。
車体は公用車や近所への買い物での利用を想定されており、
雪道でも安定して走行させるため、車高を10センチ引き上げ、
ギア比を変更して回転力を約2割上昇させるなど工夫されています。
北海道内の中小企業による連携というのは、これまでにない斬新な試みだそう。
今後はこのように中央主導ではなく、その地域の細かな事を把握している
中小企業同士が主導となって進めるプロジェクトが増えていくのではないでしょうか。
きっと、今までにはあり得なかった様々な試みが増え、
結果的に地域格差などもなくなっていくといいですね。
余談ですがこの「ネイクル タイプ2」のビジュアルが、
昨年大人気となったアニメ「けものフレンズ」に登場する架空の乗り物
「ジャパリバス」にとても似ているということで、
アニメファンの間でも話題になっているとか。
思わぬところで話題となったことで、
更に広くこの取り組みが全国に知れ渡るといいですね。
(via 毎日新聞)