工場でよく使われる工具の使い方5選
2022年 06月28日
何気なく使っている工具ですが、正しい使用方法を守って使っているでしょうか?間違った使い方をしていると大きな怪我を誘発し、取り返しのつかない労災を起こしてしまうこともあります。この記事では、正しい使い方を再認識するために、工具の使い方を紹介していきます。
ペンチ
1つ目は、ペンチです。ペンチは、ケーブルやバリの切断やモノをつかむ工具です。ニッパーと形状は似ていますがペンチの方がモノをつかむ、曲げる、引っ張るといった作業ができる汎用性の高い工具と言えます。
ペンチは、モノをつかんだときに滑らないようくわえ部と呼ばれる凸凹の筋があります。この筋のおかげでニッパーでは出来ないような強くつかむ作業を可能とし、素手では曲げられない硬いモノも曲げられるのです。
注意点としては、指を挟みこんでしまうことがあるので使用する際には面倒くさがらずに必ず厚手の軍手を付けるようにしましょう。
スパナ・レンチ
2つ目は、スパナ・レンチです。スパナもレンチもボルトやナットの留め具を締めたり緩めたりする際に使う工具です。建築現場や工場でも広く使われるもので、工具箱セットなどを買うと必ず入っていると言っても過言ではありません。
スパナは、空いている口でボルトを挟んで回すものです。様々なサイズがあり何本も入っていることが多いです。
レンチは、口にはめ込んで回します。ラチェット、トルクス、めがね、モンキーなどの種類も幅広くサイズもレンチ同様に様々です。
スパナ・レンチの注意点はサイズ違いのものを使うと、ボルトからスパナ・レンチが外れてしまい予想外の所にぶつけて殴打してしまう事があるので気を付けましょう。
ドライバー
3つ目はドライバーです。ご家庭で使うことも多い身近な工具の1つで、ネジなどの部品を回して締めたり緩めるときに使う工具です。
ドライバーは3種類に分かれており、それぞれ先端の形状の違いごとにプラスドライバー、マイナスドライバー、トルクレンチと呼ばれています。
プラスドライバーは頭が「+」の形をした形状のネジに使われ、マイナスドライバーは頭が「-」の形をしたネジに使われます。トルクレンチは、トルクスネジと呼ばれるアメリカの会社が開発した頭が六角の星型の形をした特殊なネジに使用します。
昔のネジは「-」の形状が主流ですが、現在は自動車や家電など様々な製品に拘束力も作業効率も高い「+」の形をしたネジが主流です。そのためマイナスドライバーを使う場面は少なくなってきました。
トルクレンチを使用するトルクスネジは、主に欧米で使われており安易に手を触れていけない危険個所に使用されています。
ドライバーを使用する際の注意点は、ネジごとの用途に合ったドライバーを必ず使用することです。うまく回らず、ネジ頭からドライバーの先が外れて手を傷つける場合があるので気を付けましょう。
プライヤー
4つ目は、プライヤーです。コンビネーションプライヤーと呼ばれる工具です。モノをつかむ、切断する、ねじるなど様々な加工や作業に使えます。その中でも1番の機能はつかむことです。
プライヤー最大の特徴は、挟む口の支点部分をずらすことができ開き具合を変えられることにあります。
基本的には、水道や配管作業など通常よりも太いパイプをつかむなどの作業に重宝されています。サイズごとに口の大きさも変えられるので、何本も工具を持たなくて済むので、工具箱を圧迫しない便利な工具です。
ニッパー
5つ目は、ニッパーです。ニッパーは切断する作業に特化している工具です。似ている形状のペンチは、つかんで曲げたりすることもできる工具ですがニッパーはケーブルやバリを切断することだけに特化しています。
切断しかできないというと不便な工具かと思われがちですが、ペンチと違い先が細くなっており細かい切断やピアノ線などの細くて頑丈な線でも切れるのでかなり便利な工具と言えるでしょう。
ニッパーの注意点は、作業中の指等の切断です。かなり切れ味の良い刃先が付いているので使用時には必ず厚手の軍手をし、手元に集中して作業を行うようにしましょう。
使用時の注意点は、口のサイズを変える際に結合部分に手を挟む可能性がありますので触るときには注意し、なるべく軍手を付けて作業するようにしましょう。
まとめ
工場で工具を使う場面は多々あると思います。正しい使い方を熟知し、労働災害を出さないように自分だけでなく、他者にも注意喚起を行い安全な労働環境を構築していきましょう。
参考URL 工具の基礎知識まとめ!種類から正しい使い方まで徹底解説! | 工具男子新聞 (electrictoolboy.com)