横浜の姉妹都市って?横浜市は意外な都市と友好関係にあった!
2022年 12月23日
港町でもあり何かと海外とのつながりも多い横浜市。そんな横浜市ですが、なぜそんなところと?というような地域と姉妹都市を結んでいます。今回は横浜の姉妹都市をご紹介していきます。
姉妹都市とは
親善や文化の交流を目的として特別な関係で結ばれた都市のことを姉妹都市と言います。姉妹都市同士の交流は、ビジネス的な外交を含まない、文化的な交流を中心とした関係であることが特徴です。
姉妹都市の走りとなったのは836年のパーダーボルン(当時のドイツ)とル・マン(当時のフランス)の関係と言われています。しかし、当時の2都市の関係は現在の姉妹都市の形として定着はしていませんでした。
現代の姉妹都市運動が始まったのは1950年代と言われています。アメリカやフランスで活動が始動し、日本にも普及の輪が広がっていきました。日本で初めての姉妹都市は、長崎県とアメリカ合衆国ミネソタ州セントポールだと言われています。
今日では、東京都とニューヨーク、大阪やサンフランシスコなどを始めとした多くの都市が姉妹都市を結んでいます。
横浜市の姉妹都市
ここまでで、姉妹都市の目的や歴史が分かったのではないでしょうか。ここからは、横浜市と姉妹都市を結んでいる市についてご紹介していきます。
サンディエゴ市
サンディエゴ市(アメリカ)と横浜市は、1957年10月に姉妹都市を結びました。1955年10月サンディエゴ在住の村岡三郎氏の提案により、横浜市から雪見灯ろうを寄贈したことがきっかけで姉妹都市の提携に至りました。
動物の送り合いやホームステイや研修を通じた青少年交流、学術交流を行いお互いの交流を深めています。カリフォルニアで大規模な森林火災が発生した時も横浜市は合計約200万円の寄附を送り東日本大震災の際には、被災地に温かい義援金が寄せられていました。
リヨン市
リヨン市(フランス)は、絹と食と映画、川が見守るフランス第2の都市です。
リヨンは、ヨーロッパにおけるシルクロードの最終地点として昔から絹織物産業が発展していました。しかし、19世紀に発生したカイコの病気がヨーロッパ全土に広まっていき絹の入手が難しくなってしまいます。そんなピンチを救ったのが横浜港から輸出していた日本の生糸です。絹が縁でリヨンと横浜は友好関係を築いていき、1959年に姉妹都市となりました。
現在では経済セミナーや合唱団の交流、リヨン市長のスマートシティ視察などの交流を通じて友好関係を深めています。
ムンバイ市
ムンバイ市(インド)は、インドを代表する商業湾岸都市です。横浜市は戦前からインドの商社が多く商いを行っており、インド出身者も数多く住んでいたということから姉妹都市の提携申請がありました。さらには、ムンバイ市長からも提携の要請があったことから姉妹都市提携に至りました。
現在では、ムンバイ行政長官の横浜視察や視察団を横浜から派遣するなどしてお互いの友好を深めています。
マニラ市
マニラ市(フィリピン)は、フィリピン共和国の首都です。1963年にマニラ市長一行が横浜市を訪れた際に姉妹都市関係の締結希望が示されました。その後、マニラ市民からも積極的な要請があり横浜とマニラは姉妹都市関係を結ぶことになります。
現在では、サッカーチームの派遣、イベントの開催、使節団の派遣などを通して姉妹都市としての交流を図っています。
オデーサ市
オデーサ市(ウクライナ)は、国会に面した美しい湾岸都市です。横浜とオデーサは、お互いに戦火による焦土の中から復興したということや国際湾岸都市であることを縁として、交流を重ね1965年に姉妹都市の提携を行いました。
過去に行政交流や保健医療交流を行っており、2001年には横浜でオデーサの医師が4名視察に訪れています。スポーツ交流や技術研修生の受け入れを通して現在でも姉妹都市としての交流を続けています。
バンクーバー市
バンクーバー市(カナダ)は、オリンピックも行われた非常に自然豊かな湾岸都市です。1887年にバンクーバー・横浜間の航路が就航し、多くの移民が横浜からバンクーバーに移り住み交易がおこなわれました。歴史的な結びつきから1965年に姉妹都市提携を結び、1981年には姉妹港として提携が結ばれました。
市内の高校同士も姉妹校提携を行っています。少年野球チームとの交流やイベント出店などを通して現在でも姉妹都市としての交流を深めています。
コンスタンツァ市
コンスタンツァ市(ルーマニア)は、国内最大の湾岸都市です。1977年、日本とルーマニアの貿易量が増えてきており、文化交流、人的交流も始まっていました。
そこで、コンスタンツァはルーマニア最大の貿易港を持ち同じく横浜も湾岸都市であるということから姉妹都市が提携されます。
現在でも、サッカーチームやこども国際フェスティバル、保険医療交流、音楽交流を通して交流を深めています。
参考URL 横浜市の国際交流について 横浜市 (yokohama.lg.jp)