絶対に注意!工場で起きやすいヒヤリハット10選
2023年 02月27日
工場には危険な工具やフロアの段差、使い方を間違えればかなり危ない機械など様々な危険が潜んでいます。この記事では、そんな危険から工場でよく起こるヒヤリハットを10こご紹介していきます。
ヒヤリハット転落事例
転落事例の実例として『脚立に乗ってレンチでボルトの増し締めをしている時、レンチが外れてバランスを崩し、脚立から転落しそうになった』というものがあります。詳しい状況としては、工場内にて脚立に乗り1階部分の煙道のばい煙測定口の蓋を固定するボルトを増し締めしていたところ力を入れすぎてしまい、はずみでレンチがボルトからずれてそのままバランスを崩し脚立から転落しそうになってしまったそうです。
発生の原因としては、脚立の上という不安定な状況、不安定な体勢で作業したということとその状況で力を込めてボルトを締めたことにあります。
こういった転落のヒヤリハットが起こらないようにするには、脚立の上などの不安定場所で力仕事をしないこと、脚立やハシゴを使った高所作業は2人で行い1人が脚立を抑え、1人が高所での作業をするようにしましょう。
ヒヤリハット挟まれ事例
ヒヤリハットの挟まれ事例として『樹脂粉末のプレス成型作業で、プレスが下降中にプレス台に手を入れて、はさまれそうになった』というものがあります。詳しい状況としては、工場内で樹脂粉末をプレス機で圧着成型する作業中に金型を取り外す際プレス機に挟まれそうになったということでした。本来の手順ではプレス機の上昇中に取り外すはずが、下降中に手を入れてしまいました。
発生の原因としては、オペレーターの不注意と設備の安全不備にあります。
こういったヒヤリハットの挟まれ事例が起こらないようにするには、体の一部がプレス機の危険箇所に入ったら緊急停止する、手の代わりとなるような工具を使用ことが必要です。
ヒヤリハット追突事例
ヒヤリハット追突事例として『フォークリフトと通行者が衝突しそうになる』というものがあります。詳しい状況としては、フォークリフトの使用中にシャッターの下を一時停止しないで通過した時、シャッターの外側を横切ろうとした人と追突しそうになったということでした。
対策としては、フォークリフト運転者は必ず一時停止場所で一時停止と指差し呼称を必ずすることと、できる限りで歩行者とフォークリフトの棲み分けをすることが必要です。
ヒヤリハット飛来・落下事例
ヒヤリハット飛来・落下事例として『ボール盤で加工中、「キリ粉」が飛散し眼に入りそうになる』というものがあります。詳しい状況としては、卓上型ボール盤で機械部品を加工していたところ、ほんの少しの作業だからと保護メガネをするというルールを無視してキリ粉が顔の方に飛んできたということでした。
対策としては、どんなに少しの作業でもめんどくさがらずしっかりと保護メガネを着用することが必要です。気を抜いたり、ルールを逸脱した時にヒヤリハットは起きるので注意してください。
ヒヤリハット飛来・落下事例
もうひとつヒヤリハット飛来・落下事例をご紹介します。『二階から工具を落とし、下の作業者に当たりそうになった』という事例があります。詳しい状況としては、二回の吹き抜け手すり近くでの作業中に隙間から電動ドライバーを落としてしまい当たりそうになったということでした。
対策としては、2階での作業などで落ちる場所があれば板などで落ちないよう工夫し、工具を使わない時は箱にしっかりと戻しておくということが必要です。
ヒヤリハット切れ・擦れ事例
ヒヤリハット切れ・擦れの事例として『電動丸ノコを使用して作業中、回転中に歯に手が触れそうになった』というものがあります。詳しい状況としては、工場内にて作業台に備え付けてある電動丸ノコを使用した木材加工作業にて手が歯に触れそうになってしまったということでした。
対策としては、通常は補助の木片を使用する、しっかり保護手袋を着用する、歯が剥き出しにならないような工夫をするということが必要です。
ヒヤリハット切れ・擦れ事例
もうひとつヒヤリハット切れ・擦れ事例をご紹介します。『カッター替え刃を素手でつかんだ』という事例があります。詳しい状況としては、プラスチックシート成型工場でシートの縁を切り取るため回転カッターの刃を交換した際に誤って素手で触ってしまい怪我をしそうになってしまったということでした。
対策としては、刃物の交換をする時はしっかり保護手袋をするといったルールを明確化することが大切です。
ヒヤリハット感電・火災事例
ヒヤリハット感電・火災事例として『電源スイッチを切り忘れた状況で小型アーク溶接機の端子部に触れようとした』という事例があります。詳しい状況としては、小型アーク溶接機の点検中、端子部分を取り外す時電源のメインスイッチを切り忘れていることに気づき感電しそうになったということでした。
対策としては、電気機器の点検の際は必ず大元の電源から切るというルールを明確化、習慣化することが大切です。
ヒヤリハット感電・火災事例
もうひとつヒヤリハット感電・火災事例として『喫煙所で吸殻が発火した』という事例があります。詳しい状況としては、危険物を扱う工場にて喫煙スペースにある吸殻をペール缶(金属製・蓋なし)に回収して通路に置いていたところ自然発火し大半の吸い殻が灰になってしまったということでした。
対策としては、回収する場合しっかり水をかけ蓋をしておくようにしましょう。
ヒヤリハット有害物質との接触事例
ヒヤリハット有害物質との接触事例として『紫外線ランプの調整中、誤って目に紫外線が入った』という事例があります。詳しい状況としては、紫外線ランプの調整中紫外線が目に入り涙が止まらなかったということでした。
対策としては、機械や設備など点検や調整をする際にしっかりと対象物の電源を止めるというルールを明確化することが必要です。
参考URLヒヤリハット事例集の工場編【製造業の労働災害】 (koujyou-job.com)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(墜落・転落) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(はさまれ・巻き込まれ) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(激突) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(飛来・落下) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(飛来・落下) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(切れ・こすれ) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(切れ・こすれ) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(感電・火災) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(感電・火災) (mhlw.go.jp)
職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例(有害物との接触) (mhlw.go.jp)