みなさん、「バリ取り」ってご存知でしょうか?
金属や樹脂の加工、型取りなどをしたことがある人なら、
よくご存知だと思います。
もしかしたらプラモデル作りに夢中になった事がある人、
今でも夢中な人もよくご存知かもしれません。
「バリ」とは、樹脂や金属の加工時に出来る不要な突起の事をいいます。
バリ取り、とはその名の通り、そのバリを取ることを指します。
wikipediaにもきちんとページがあるんですよ。
さて、そんな「バリ取り」に特化しイベントがある事をご存知でしょうか?
その名も「バリ取り大学」。
「バリ取り」という言葉と「大学」という言葉の乖離がすごくて、
なんとも興味をそそられるイベントですよね…!
果たして、どのようなイベントなのでしょうか?
公式サイトを覗いてみると…
(via バリ取り大学)
「バリを制するものがものづくりを制する」と大きく書いてあります。
そ、そうだったのか…とその勢いに気圧されそうになりながら
調べていたところ、実際にイベントに潜入レポートが
工場タイムズに掲載されていました。
(via 工場タイムズ)
「バリ取り大学」とは、バリのことで何かわからないことがあった時に、
いつでも駆け込めるようにと株式会社ジーベックが始めたもの。
それまでオフィスだった1フロアをオープンスペースにし、
バリに関するカタログを常設したり、様々なセミナーを開催したりしているそう。
こちらのイベントレポートを読んでいると、
キャッチコピーの「バリを制するものがものづくりを制する」は、
大げさに言っているのではなく、バリ取りは全てのものづくりの基本である、
という信念のもとにつけられているものだということがよくわかります。
バリ取り大学が行った調査で「加工した素材に張りがない状態」の平均値が
世界で初めて判明するくだりは、ものづくりに関わる人ならば
涙なしでは読めない…とまでは言いませんか、かなり感動できるのではないでしょうか。
バリ取りはものづくりの基本でありながら、地道で過酷な作業であるために、
なかなか人が集まらないという問題があるのだそう。
「バリ取り大学」というインパクトのあるイベント名ですが、
その一体どういうこと?と人が興味を持つきっかけを作れている時点で、
このイベントは「勝ち」だな、と感じました。
もしもこの「バリ取り大学」というネーミングに「ピン」と来たら、
一度ドアを叩いてみるのもいいかもしれません。
「バリ取り」の魅力にあなたも取り憑かれるかもしれませんよ。
(via バリ取り大学)