作業効率の上がる音楽とは?

2018年 10月06日

みなさんは何か作業をするとき、
何か音楽を聴く派ですか?聴かない派ですか?
この作業を聴くときにはこの音楽!と決まっていて、イヤホンを常備している人、
いやいや気が散るから何も聞かないよ、という人、
いいや適度な雑音があるとリラックスするからテレビやラジオをつけるという人まで、
聴く、聴かない以上にみなさん実はこだわりがあるのではないでしょうか。

一人で作業するのであれば、どんな音楽を聴くか、
はたまた音楽を聴くか聴かないのかまで決めることができますが、
会社や工場など大勢の人間が集まる場では、
自分の一存ではそれを決める事ができないのが辛いところですよね。
電話の声などが気になるのでラジオや有線をつけている会社や工場は多いようですが、
そもそもその音を雑音と感じてしまって辛い人がいるのも事実。
しかし無音だとなんだか現場に気まずい空気が流れるのもこれまた事実。
みんな自分の感覚を大切にしたいため、この議論を始めると
しばしばヒートアップしてなんとなく空気が悪くなってしまう事も。

果たして、本当に生産性を高めるためには、
どのような音を聴くのは一番効果的なのでしょうか?

そんな疑問に答えるべく、生産性を最も高める音は一体なんなのか?
という研究について掘り下げた記事が、
アメリカで153年の歴史を誇るオピニオン雑誌
『The Atlantic』に掲載されたそうです。

そしてなんと、数々の研究報告を精査した結果、
わかった事は……生産性向上に最適な音楽など存在しない
ということ。

なんとなくの感覚で、自分の好きな聴きなれたアップビートの曲が
一番作業効率が上がるような気がするのですが、
ある研究によると、それは全く間違いなのだとか。
実験では、好みみのジャンルの落ち着く曲を聴くグループ、
そして音楽なしで作業をするグループに分け、
一連の複雑なタスクを行わせたところ、
最も良いパフォーマンスを発揮したのは「何も聞かない」グループだったのだとか。

音楽が生産性にもたらす効果を賞賛する研究報告は数件あったそうなのですが、
たいていの研究は被験者は工場の組み立てラインのような、
単調な作業を行っていたとのこと。
確かに単調な作業は作業の退屈さを紛らわせ、
作業者の注意力を維持する事ができますので、
生産性向上には役に立つかもしれません。
しかし工場と一口に言っても、組み立てライン以外にも働いている人はいますし、
単調な作業ばかりではない事も多いですよね。
じっくり考えたり、認知力を駆使したり、
複雑な問題を解決したりすることが必要な仕事の場合は、
どうやら何も聴かないのが一番のようです。

でも、それでもどうしても何か聴いていたい!
そんなときは、是非「歌詞のない音楽」を選ぶことをお勧めします。
人間の脳は言葉を聞き取るとその言葉に集中してしまい、
作業に注がれるべき注意が削がれてしまいます。
注意を作業に集中させたいのであれば、
1.何も聴かないこと
2.どうしてもダメな場合は歌詞のない音楽を選ぶこと

を大切にすると良いようです。

本来であれば作業効率が悪くなる「音楽を聴く」という行為ですが、
それならば何故、音楽を聴きながら作業する人は多いのでしょうか。
それはやはり、音楽には人を元気にしたりやる気をみなぎらせたり、
という効果があるからでしょう。
コーヒーブレイクの間、好きな音楽を聴いて精神面を盛り上げて、
その後作業に戻る…というのが一番効率のいい方法かもしれません。

ご自分の作業にはどれが向いているのか、是非色々試してみてくださいね。

(via lifehacker)

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